なにわのバレエダンサー 飯田慧

大阪出身のバレエダンサー。 アメリカ ワシントンで留学経験を積みアメリカのバレエ団に入団! そんな僕の些細なことから、苦悩や葛藤に至るまで不定期ではありますが綴らさせていただきます。

おはようございます

久々にUSJ(通称:ユニバ)に行って来ました!

あまりの暑さに、ジェットコースターに乗っていても自分にかかる風が全て熱風でした(笑)

アメリカに行く前にいい息抜きになったと思います❗


いやー楽しかったなぁ…(小学生並の感想文)



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今日は滋賀県で一日クラスのお手伝いをさせて頂きます!

気合い 入れて 行きます!

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おはようございます。
昨晩寝ている間に指と指の間を蚊にかまれ、痒みに苦しんでいる飯田 慧です。



 Star of Tomorrow

という事で前回の記事の続きとなるのですが
この度、嬉しいことに未来のスター達のバリエーションクラスの指導をさせて頂きました。




 【概要】

今回バリエーションクラスをみさせて頂いたのは、前回パドドゥクラスをさせて頂いた教室と同じ所です!

以前から、バリエーションに対しクラスメイトや友達からアドバイスを求められるというのは多々あったのですが、教師として指導させて頂くのは初めてという事もあり
前の日は緊張のあまりご飯がノドを通りませんでした...(三食くらいしか)



 【内容】

前置きが長いのは、ご愛嬌という事で...(笑)
今回は中学生くらいの男の子を2人程見させていただきました。


一人は、白鳥の湖 第三幕より王子のバリエーション.

この踊りは、僕自身も昔踊っていて
過去コンクールで入賞した事もある思い出の多い踊りです。

そして丁度その頃より少し幼いくらいの子をみていると、
なんだか凄く感慨深いといいますか、不思議な感覚でした。


二人目は、コッペリア 第三幕より男性バリエーションです。

そう、フランツ(諸説あり)です。
先ほどの王子の踊りとは打って変わって村人の踊りです。

ヤンチャで元気いっぱい。
お茶目な部分もあるが、男性の力強さを兼ね備えたもので、大人でもなかなか難しい踊りとなっております。




【白鳥の湖(王子)】

このバリエーションは、コンクールなどでJr,の子達がよく踊っていますが、
王子としての気品さが求められながら、婚約式という場における喜びをも表現することが求められ
無邪気さと上品な一面を上手くマッチさせる必要がある 非常に難しいバリエーションです。

今回先生側としては、男性のテクニック面での指導としてお声掛け頂いたのかも知れませんが
こういった部分が最も重要視されると考え、そこを中心に基礎的な面(ターンアウトなど)主に注意させて頂きました。

彼は脚のラインも非常に綺麗で、背中の柔軟性も高く、アラベスクのラインにおいては目を見張るモノがあります。

ただし柔軟性の高さは時には苦しめられることもあります。

キッチリ自分自身を知り、適切な筋力がないと身体のコントロールができず
それらが原因で怪我をしてしまうこともあります。

そこをしっかり把握して取り組めば、非常に強力な武器になるでしょう。

あの爪先のしなやかさ、背中のしなり、日本人離れした体型
非常に良い、誰もがうらやむような、まさに宝物を持っています。

ただそれを、生かすも殺すも自分次第。
将来が楽しみな一方、腰を痛めたりしないか心配です。

自分自身、日本人の中で、非常に腰が柔らかい方なのですが、
そのために子供の頃、腰に頼り切って傷めてしまった過去があります。

そして彼の踊りを見ていると、そのしなやかさでの動き
やわらかいが故に出来ていることなどもあり、どこか昔の自分を見ているような感覚でした。

さらに彼は、昔の僕よりも柔軟性が高いように思うのですごいところに行けるのではないかと
思う一方、そのコントロールの難しさ故の悩みなどでこの先の過酷な道を踏みしめて行くことに
打ち負けないで欲しいと思わされます。


《コッペリア フランツ》


彼は少々体が硬く、軸も時々ぶれていて大変な所が多い一方
その内に秘めたるヤル気!
こちらも将来が楽しみです。

そのヤル気具合、
クラスの一時間以上前にスタジオ入りして、一人で教室の掃除。

僕も掃除を手伝いながら話を聞いてみると、
早くに来た人が綺麗にしておくのだという。

一人で綺麗にするには、あまりに広い教室。そして掃除が終わったら
ウオームアップ、そして体幹トレーニングまで!

先生曰く、順番等をを覚えるのは苦手だがヤル気はある!と

何だかブーメランが僕の心もかすめていきましたが、
何回言ってもダメなら説明よりも、実際に踊って見本を見せるやり方をしたりとか
人にものを教えるというのは、本当に難しいな…と思いました。

同時に僕の先生も、こんな感じだったのかな?と思うと
何回も注意してくれる人って、ありがたいなぁと思います。

しかし彼の凄いところは、自分の番じゃない時も言われたところを自習していて
向上心がある所。
一見あたりまえかもしれませんが、それでも凄いものです。

ダンサーとしても、人としても、人間性が素晴らしい良い子です。

中学生という最も大切な時間。

そんな期間にふれ合い、成長していく様子を見て
考えさせられる事も多かったです。

二人のこれからが楽しみです


Kira トプ画

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