なにわのバレエダンサー 飯田慧

大阪出身のバレエダンサー。 アメリカ ワシントンで留学経験を積みアメリカのバレエ団に入団! そんな僕の些細なことから、苦悩や葛藤に至るまで不定期ではありますが綴らさせていただきます。

タグ:Ballet

【拡散希望】

おはようございます。

三月末(23日)~六月中旬頃まで、VISAの更新の為日本に帰国することになったんですが、

帰国後、クラスを受けるところも予定も特に無いという状況なんですが
誰かそんな僕にクラス受けに来てもいいよー、っていう心優しい方はいらっしゃらないでしょうか?

後、単発でも
・パドドゥクラス
・クラス指導
・舞台お手伝い

とか出来たらな~とか思うので、お気軽に声をかけて頂けると幸いです。

男手の足りてない所とか、ちょっとパドドゥの相手になって欲しいみたいな方がいらっしゃったら、
お伝え頂けると嬉しいです。

よろしくお願いいたします。





メールアドレス
kira.ballet.2017@gmail.comScreenshot_20170829-215926

おはようございます。


暑くて、もうそろそろどこか溶けるんじゃないか?みたいな夏が終わったと思えば、いきなり寒くなるものですから朝寒すぎて目が覚めるようになりました(笑)

遅くなりましたが、お久しぶりです。
皆さんお元気ですか?


なんだかんだ、いってきますの報告から驚くほどにまで音沙汰が無かった気がしますが、気のせいではありません(笑)


そんなかんじで、今回は『初めてのツアー公演』について話していきたいなと思っていたのですが、
実は、この記事を書いてる今現在(10月15日)がツアーに向けての移動中なので、一昨日まであった舞台公演やこっちに来てからのことを簡単に綴って行きますね。


【コロンビアという街】
まず、ここコロンビアという街についてお話しますと、
気候は温暖で、それどころか蒸し暑くて「ここは、日本か?」と思ってしまう程です。

確かにニューヨークなどと比べると田舎ではあるのですが、『近くのコンビニまで二時間』みたいなレベルではなく、近くに大きなスーパーなんかもあって、服屋、銀行、レストランなどがあり、普通に生活していく分には不自由はありません。

むしろ、僕みたいにインドア派と呼ばれる人にとっては、物価もワシントンなどと比べると比較的安いので暮らしやすい環境なんじゃないかなと思います。


【ワシントンとの違い】
アメリカを知り尽くしてるかのごとく偉そうに語ってますが、
実は、ニューヨーク、ワシントン(周辺を含む)、サウスカロライナにしか行ったことがありませんので(笑)
そのなかでも長く生活したワシントンと比較して綴っていきますね。

ワシントンという街は、日本の大阪と比べると一応涼しいのですが、かなり気候にムラがありまして、どんな感じかというと

メチャクチャ暑いと思ったら次の週はメチャクチャ寒くてジャケットを羽織る、でもその翌週は、また暑すぎてTシャツを着るも汗が止まらない。

みたいな、衣替えなんて出来ないような日本とは大きく違った環境でした。


それに対して、コロンビアという街は
多少ムラはあるものの、夏はずっと暑く
一日を見ると、朝は涼しく、昼は暑く、夜は温い(たまに涼しい)といったかんじです。

いいところといえば、自然豊かで木が生い茂っている。
住宅や建物が綺麗。物価、家賃が安い。
といったかんじなのですが、
決して良いことだけではありません。


悪いこと、そうゴキブリです。
ヤツです。
ヤツなのです!!!

ワシントンにもゴキブリはいましたが大きくても2㎝くらいのもので虫嫌いの僕もなんとか最後の方は対処出来るようにもなりましたが、コロンビアはケタが違います。


でかいヤツだと8㎝くらいあります。
あの15cm定規の半分くらいのヤツが突然現れます。

しかも飛びます。


通常、ゴキブリには羽があるものがいるのですがその羽は滑空しか出来ないので、高い位置にいるときは注意が必要ですが、下から上に来ることはありません。


しかしここコロンビアのゴキブリは、メチャクチャ飛びます。
しかもメチャクチャ早いです。

スリッパで叩いても生きてます。




この話しにオチは、ありません。



【バレエ】
もしかしたら、バレエについての文章がゴキブリより短いものになるかもしれませんが

ごめん

では、ここコロンビア クラシカル バレエについて怒られない範囲で書きますと。

教室が狭...。
素晴らしいカンパニーです(遠い目)
こんなカンパニーに入れて僕は幸せ者だな~(棒読み)


冗談は、さておきアメリカでVISAを出せて給料が出て、役を貰えるというのは凄くありがたいものです。

以前僕は、ニューヨークでカンパニーオーディションをいくつか受けましたが、『アジア人だから』という理由で落とされたところもあります。
VISAを出せませんと。


通常アメリカでは、

学生
トレイニー(研修生、訓練生)
アプレンティス(実習生)
セカンドカンパニー(スタジオカンパニー)
ファーストカンパニー


といった具合で経験を積んで上がっていくのですが、僕はありがたいことに

学生
ファーストカンパニー

となんやかんやすっ飛ばして来ました。

19歳でカンパニーダンサーって有名な人とかなら結構いますけど、全体で見ると23歳とかでトレイニーとかいますので非常に早いので、僕は心底ラッキーだなぁと思います。

まぁ、ファーストカンパニーはゴールなんかではなくて、ここに立ってはじめてソリストやプリンシパルになる為に切磋琢磨していく訳ですから、ある意味スタート地点に立てたのかなぁと思います。

しかし、今までお金を払っていたことが、次はお金をもらう立場になった訳です。

そこには、いままでにない責任なんかもあるのかななんて感じます。


しかし、僕はこれからもこれまでと同様学べることは隅々まで学び尽くす。くらいの気持ちでいることが大切なのかなぁなんて、思うようになりました。


自分がやりたくて始めたことなのに、いつしかやらなくてはいけないことに変わっていた。

なんて言葉がありますが、どの世界でもそうですが、特にこの世界は好きな気持ちがないと続けてられないなぁ…と改めておもわされるふしが多々あります。


僕自身、バレエに対しての気持ちに揺らぎがあり、真剣に向き合えている時は色々吸収できて、何事も楽しく感じるのですが、

ダメなときは本当にダメで、なにをやっても上手くいかない、なにを言われても心に染みない。そんなことがあります。


今までは、そういう環境に嫌気がさしていた節もあるのですが、よくよく考えると若いうちにこれくらい悩み、考えられることに出会えたことってありがたいのかななんて思えます(笑)


何が言いたいかって?
なんやかんや、十数年間も夢中になれてるって凄くね?って話です(笑)


回りには凄い人がたくさんいます。僕と同い年で、凄い大役を任されている子なんかもいます。

焦ってないといえば嘘になりますが、他の人は他の人。自分は自分で自分のペースで、一歩一歩、ゆっくりでも確実に前に向かって、進んでいきたいなと考えています。






あれ?こんなことを書く予定では無かったのですが…(笑)




とにかく、今回はここまで!
舞台についてはまた後日(笑)


最後まで読んでくださった皆様、こんな拙い文章にもイライラせずに付き合っていただきありがとうございます!

また、次の機会にお会いしましょう![画像:960017bb.jpg]

おはようございます。
昨晩寝ている間に指と指の間を蚊にかまれ、痒みに苦しんでいる飯田 慧です。



 Star of Tomorrow

という事で前回の記事の続きとなるのですが
この度、嬉しいことに未来のスター達のバリエーションクラスの指導をさせて頂きました。




 【概要】

今回バリエーションクラスをみさせて頂いたのは、前回パドドゥクラスをさせて頂いた教室と同じ所です!

以前から、バリエーションに対しクラスメイトや友達からアドバイスを求められるというのは多々あったのですが、教師として指導させて頂くのは初めてという事もあり
前の日は緊張のあまりご飯がノドを通りませんでした...(三食くらいしか)



 【内容】

前置きが長いのは、ご愛嬌という事で...(笑)
今回は中学生くらいの男の子を2人程見させていただきました。


一人は、白鳥の湖 第三幕より王子のバリエーション.

この踊りは、僕自身も昔踊っていて
過去コンクールで入賞した事もある思い出の多い踊りです。

そして丁度その頃より少し幼いくらいの子をみていると、
なんだか凄く感慨深いといいますか、不思議な感覚でした。


二人目は、コッペリア 第三幕より男性バリエーションです。

そう、フランツ(諸説あり)です。
先ほどの王子の踊りとは打って変わって村人の踊りです。

ヤンチャで元気いっぱい。
お茶目な部分もあるが、男性の力強さを兼ね備えたもので、大人でもなかなか難しい踊りとなっております。




【白鳥の湖(王子)】

このバリエーションは、コンクールなどでJr,の子達がよく踊っていますが、
王子としての気品さが求められながら、婚約式という場における喜びをも表現することが求められ
無邪気さと上品な一面を上手くマッチさせる必要がある 非常に難しいバリエーションです。

今回先生側としては、男性のテクニック面での指導としてお声掛け頂いたのかも知れませんが
こういった部分が最も重要視されると考え、そこを中心に基礎的な面(ターンアウトなど)主に注意させて頂きました。

彼は脚のラインも非常に綺麗で、背中の柔軟性も高く、アラベスクのラインにおいては目を見張るモノがあります。

ただし柔軟性の高さは時には苦しめられることもあります。

キッチリ自分自身を知り、適切な筋力がないと身体のコントロールができず
それらが原因で怪我をしてしまうこともあります。

そこをしっかり把握して取り組めば、非常に強力な武器になるでしょう。

あの爪先のしなやかさ、背中のしなり、日本人離れした体型
非常に良い、誰もがうらやむような、まさに宝物を持っています。

ただそれを、生かすも殺すも自分次第。
将来が楽しみな一方、腰を痛めたりしないか心配です。

自分自身、日本人の中で、非常に腰が柔らかい方なのですが、
そのために子供の頃、腰に頼り切って傷めてしまった過去があります。

そして彼の踊りを見ていると、そのしなやかさでの動き
やわらかいが故に出来ていることなどもあり、どこか昔の自分を見ているような感覚でした。

さらに彼は、昔の僕よりも柔軟性が高いように思うのですごいところに行けるのではないかと
思う一方、そのコントロールの難しさ故の悩みなどでこの先の過酷な道を踏みしめて行くことに
打ち負けないで欲しいと思わされます。


《コッペリア フランツ》


彼は少々体が硬く、軸も時々ぶれていて大変な所が多い一方
その内に秘めたるヤル気!
こちらも将来が楽しみです。

そのヤル気具合、
クラスの一時間以上前にスタジオ入りして、一人で教室の掃除。

僕も掃除を手伝いながら話を聞いてみると、
早くに来た人が綺麗にしておくのだという。

一人で綺麗にするには、あまりに広い教室。そして掃除が終わったら
ウオームアップ、そして体幹トレーニングまで!

先生曰く、順番等をを覚えるのは苦手だがヤル気はある!と

何だかブーメランが僕の心もかすめていきましたが、
何回言ってもダメなら説明よりも、実際に踊って見本を見せるやり方をしたりとか
人にものを教えるというのは、本当に難しいな…と思いました。

同時に僕の先生も、こんな感じだったのかな?と思うと
何回も注意してくれる人って、ありがたいなぁと思います。

しかし彼の凄いところは、自分の番じゃない時も言われたところを自習していて
向上心がある所。
一見あたりまえかもしれませんが、それでも凄いものです。

ダンサーとしても、人としても、人間性が素晴らしい良い子です。

中学生という最も大切な時間。

そんな期間にふれ合い、成長していく様子を見て
考えさせられる事も多かったです。

二人のこれからが楽しみです


Kira トプ画

1998年生まれ。 183㎝。


バレエダンサー。
アメリカのバレエ団で活動している傍ら、
趣味でFacebookなどに活動内容を中心に多くの記事を投稿している。

The Washington School of Balletを卒業。
在学中、日本人には珍しく授業料全額免除のFull Scholarshipを授与され、同学校内の最上級のクラス PTP Aに在籍。

同学校を卒業後は、アメリカのColumbia Classical Balletに入団。


大阪、東京、名古屋、広島、滋賀、和歌山、奈良などの10以上のバレエ教室などの舞台にゲストとして出演。

王子や村人を始めとし、ピエロや士官候補生、現代舞踊など幅広い演目を踊る。


踊ることと柴犬が好き。


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